火曜日, 8月 30, 2022

The Beatles "ABBEY ROAD" 東芝 CP35-3016

今から36年ほど前の1986年頃、東京のスタジオで修行していた時、片付け時に数枚のCDが置き忘れられているのを見つけた。
事務所で保管していたが1年ほど経っても持ち主がわからなかったので、年末の大掃除の時に処分することになり、捨てるぐらいなら、と貰ってきた。

当時は東京のアパートにも、実家にもCDプレーヤーがなかったので、聴く手段がなかったので、23歳の時から通うようになっていた(東京から帰るたびに毎回顔出していた)神戸のショットバーに寄贈した。
当然ながら当時はインターネットなどの情報もなく、回収騒ぎになった稀少品とは露知らず、そのお店も当時はまだまだレコード主体で「CDの音は奥行きがなくて硬いよね」などと言っていた時代だった。
1年ぐらい経って、マスターに「前にもらったABBEY ROAD、曰く付きでとんでもないプレミア価格になっているらしい。店のお客が言っていた。でも返さへんで〜(笑)」と教えてもらった。

当時の僕は1982年のCD発売から5年以上経過していて、そろそろ技術的にも熟れてきたかなと思ってCDプレーヤー購入していたが、相変わらず聴きたい音楽はCDでリリースされていなくて、相変わらず輸入盤レコードを漁っている時期だったこともあり、そのABBEY ROADに何の執着もなかった。

1度だけ店でリクエストしてかけてもらったが、やたらとチャンネルセパレーションの良い硬い音だったような覚えがある。

個人的には'70年代の音楽が好きなので、制作当時のオーディオ装置で再生するのが一番かな、と思ったりもするが、レコーディングスタジオでの音がそのまま再現できるクオリティではなく妥協があったとすれば、現代の音響技術でデジタルリマスターするのもありかな?と思ったりもする。(中にはとんでもないリマスターしてしまった失敗作もある。ZZの6packとか...)

ふと思い出したので備忘録として。