僕が2年前から プラチナ触媒式のベンジンカイロを愛用していることを知っている友人が送ってきてくれた。
彼の叔母さんが使わずに保管されていたもののようで、同梱されていた点火用乾電池の使用期限が1982年7月となっていたので、40年近く使われることなく箱に入ったまましまい込まれていたようだ。
実は同型のものを祖母が使っていたようで、昨年それが見つかったのだが、給油カップや点火器が見つからず使うことができずに放置していた。
今回それらの付属品も全て揃った状態で送ってもらえたので、到着早々にベンジンを注いで付属点火器を使って燃焼テストしてみた。
40年近く前のものとはとても信じられないほど 全く何の問題もなく燃焼。暖かくなった。
(祖母の遺した方は、火口の触媒の劣化と点火用熱線の断線が原因か、全く火が点かなかった。残念。)
火口の使用可能回数は150回程度と取扱説明書に書かれていたので、いくつかのカイロとローテーションすることを考えれば5年はもちそう。
このナショナルカイロは、ハクキンカイロと違い、燃焼を途中で止めることが容易という特徴がある。
ハクキンカイロでは、途中で燃焼を中断させるためには空気を遮断する(具体的にはジップロックの袋に入れる等)しかないが、BG-304では円形の火口部を回転させて揮発ベンジンが出てくる部分とずらすことによって燃焼を中断させることができる。再燃焼も電池式の点火器を約5秒押し当てるだけ、と使い勝手は良さそう。
友人の叔母さんが長年ベストコンディションで保管してくれていた「黄金カイロ」、縁があって僕の元にやってきた。
大事に使わせてもらおうと思っています。