木曜日, 8月 25, 2022

メモリーカード復旧ソフト "SONY Memory Card File Rescue (ver.3.4.2)"

 先日、購入して1年半近くになるSONYのXQDメモリーカードQD-G64Fにファイル復旧ソフトのダウンロード権が付いていることを知って早速ダウンロードしてみた。

"SONY Memory Card File Rescue (ver.3.4.2)"
 https://www.sony.jp/products/Professional/ProMedia/goo/goo07/mcfr.html
Mac用をダウンロードした。
M1チップ搭載のiMacでも問題なく作動。


幸いメモリーカードトラブルに見舞われたことがないので、ずっと前(2012年頃)にテストしたものとの比較になるが、概ね良好。(https://dixie8049.blogspot.com/2012/01/blog-post.html)

パソコン自体の処理能力が上がっているのも大きな要因だと思うが、ファイル名が変更されることもなく、他社製(Transcend)SDカードの復旧作業も可能だった。(2GBのJPEGで約8分ほど)

MacBook Pro15" では TranscendのRecoveRXとLexar Image Rescue 4をインストールしていたが、Image Rescue 4は現行のApple M1チップ上では動作せず、RecovRXは最新バージョンをダウンロードしたら使えた。
 (https://www.transcend-info.com/Support/software/recoverx)

Image Rescue 5は以前のシリアル番号ではアクティベートできず、使用を断念。
Lexarは中国企業に買収されてしまったらしく、新しいメーカーサイトで "Lexar Recovery Tool" というのが無料配布されていたので、ダウンロードしてみた。
結果、2GBのSDカード(直前に802MB, 451ファイルをフォーマットしたもの)を3分ほどでスキャンし終えたが、復旧できたように見えたのはわずか15ファイル。実は全てファイルサイズが小さくなっていて、オリジナル状態に復元できたものは0! 4度やってみたが結果は同じ。(まったく使い物にならない)
米国Lexar社の時のImage Rescue 4は かなり使い勝手の良い信頼できるソフトだったが、中国企業に買収されてからは全くのクズソフトに成り下がってしまった。残念。

同じカードをRecoveRXでは1分で281ファイル復旧。(451ファイル中170ファイルは復旧できず。復旧率62.3%)
オリジナルのファイル名は失われ、ランダムな番号になるので多少扱いづらい。(571ファイル復旧できたように見えたが、正しく復旧できたものは281で残り286はプレビューアイコンだったりファイルサイズが小さくなったものだった)

本題の、今回新しく入手したSONYのMemory Card File Rescue は、結果的にはRecovRXとほぼ同じで、少し多めの576ファイル復旧できたように見えて 実は正しく復元できたものは301だった。残りはサイズが小さくなったものもあったが、ほとんどが画像ファイルとしては壊れている66〜131KBのクズファイルだった。スキャン〜復元の時間も8分ほどかかり、ファイル名も連番っぽくは書き換えられているが、必ずしもオリジナルに準じているわけでもなく、間に不完全ファイルも並んでいるので、やはり扱いづらさに変わりはない。
本来 SONY製メモリーカードのためのソフトなので他社製カードに対しては不利なのかもしれないが・・・。

このように復旧ソフトによって すべてが復元できるわけではないが、トラブルで消えてしまったファイルや、フォーマットしたメモリーカードから60%以上のファイルが復旧できるのは上出来。("Lexar Recovery Tool" は論外)
過度な期待はしないほうが良さそう。所詮無料だし。
それ以上の復元効果を求めるには何万円も必要。

やはり 普段からのメモリーカードに対する丁寧な取り扱いと、早めのバックアップコピーがトラブルを未然に防ぐ唯一の方法でしょう。