火曜日, 2月 25, 2020

ANKER Soundcore Liberty 2 Pro

初めてのBluetooth®イヤフォン
auの2年契約更新ギフトが3,000ポイント貯まっていて、有効期限が3月中だったので、何かに交換しなければ、とギフト交換サイトにアクセス。

既に貯まっていたポイントを1,200ポイント追加すればブルートゥースの完全ワイヤレスイヤホン(ST-XX)が手に入ることがわかって、それに決めようかと思っていたが、どうもデザインが今ひとつ。
長く愛用できるかと考えると、おそらく割と短い期間で飽きてしまいそうな予感がしたので、他にないかと手持ちポイント合わせた上限から探してみた。

以前買ったモバイルバッテリーのメーカーANKERからそこそこ良さそうな製品がリリースされていた。(Soundcore Liberty 2 Pro
ただ、ヨドバシやe☆イヤホンで無料で配布されている「PREMIUM HEADPHONE GUIDE」には何故かANKER製品は一つも取り上げられていなかった。(この冊子が販促品だと考えれば記事がなくてもおかしくない)
純粋なオーディオメーカーではないので、最初はパスしていたが(そう考えると、最近雨後の筍のように出てきた中華メーカーなんて、それこそどこの馬の骨かわからんけど)、モバイルバッテリーでの信頼性と、元Googleエンジニアたちの作った会社ということもあり、Soundcoreについて調べてみた。
2018年に立ち上げた まだ新しいブランドということだった。

5ヶ月ほど前に手に入れたATH-IM02のバランスド・アーマチュアの解像度の高さと高域の伸びが気に入っていたのに加え、BA型の弱点であった低域をダイナミック型との同軸音響構造で補っているという点にも興味を惹かれた。

発売されてまだ2ヶ月半ほどの製品で、Amazonとかでは売り切れになったり、中古なのに定価よりも高く出品されている物があったりしたけど、手持ち5,000ポイント足して合計8,000ポイントで入手。申し込んでから5日で届いた。
パッケージも立派で付属品も充実していた。
ただ、詳しい日本語での説明書がなかったので、これはANKERのWEBサイトを参照した。

音質に関してはiPhoneのAACにも対応しているためか、気にしていた遅延もほとんどなく、ワイヤレスとは信じられないくらいのいい音。
ホワイトノイズ的なノイズもまったくなく、6~7m離れても全く途切れることもなく 満足。
イヤーチップが7サイズ、イヤーウィングも3サイズ入っていた。
最初のセットはイヤーチップMとイヤーウィングMの組み合わせだったが、どうも耳から落ちてしまそうな不安があったので M+とSの組み合わせにしたり、LとMの組み合わせにしてみたりと色々試してみた。

ようやく装着セットが決まったので、本製品の売りの一つでもある「HearID機能 (特定の周波数帯域における音の聞き取りやすさを測定し、自分だけのHearing Profileを自動で作成)」を試してみた。

年齢とともに衰えていた高域可聴範囲 (13kHz以上がしんどいのは自覚していた。しかも9kHz辺りの耳鳴りが常時あるし) を補正してくれるのかと期待して何度かパーソナル設定のためのテストを繰り返した。
(以前から、他のイヤフォンを周波数測定アプリATG Liteで測定しても 低域は25Hzから聞こえていて、中音域の4.8kHz~6.5kHz辺りがかなり感度高く、すぐに落ちて再度10kHz辺りに感度が再び上がる傾向になっているようだった。)
結果は完璧とは言えないまでも、更に高域のクリアさと、低域のこもりが改善された感じ。('70年代のライブ盤のようなソースではドンシャリが強くなりすぎてしまう場合もあるけど、普通のスタジオ録音盤であればほぼ良好な結果)

最後に、手持ちの "Symbio Eartips" に変えてみたら(耳への装着はひと手間かかるけど)、ATH-IM02のときと同様、ベースラインやバスドラムがよりタイトな感じに。
遮音性も高くなった分、スタジオやホールの空気感まで伝わってくる感じ。
これが有線ではなく無線(Bluetooth®)だというから驚き。
ATH-IM02の時にリケーブルを標準的な無酸素銅にするか単結晶銅にするかで悩んでいたけど、ブルートゥースでこれだけの信号伝送できるなんてどうなってるんや?! と驚き。
デジタルとアナログの違いかもしれないし、こちらの耳がその差を聴き分けられないほど劣化してしまったのかもしれないけど。

何れにせよ、このハイブリッドのイヤホンでHearID機能使って聴いた音は、20代の頃にレコードで聞いていたあのサウンド。
「CDになって音が丸くなった」と思っていたのは、自分の耳がある特定周波数で感度が落ちていたせいかもしれない。

そういう意味では、正常な健康な耳を持った若者よりも、聴力の衰えてきた初老にこそこの「HearID機能」は効果ありそうだ。(実際に左右で若干の感度差があったし)
一度クロスバイクに乗りながら装着してみたが、路面からの振動が体を伝わってイヤーチップに響くせいか、低い周波数がゴツゴツと結構耳障りだった。
この分だとランニングにも適さないと思われる(やってないけど)
遮音性も高すぎるゆえ、周りの空気読めないので、公道上での使用は危険を伴いそう。
やはり室内でじっくり聴くのに適したモデルだと思う。


<追記>
付属の充電ケースはSymbio EartipsのLサイズ付けた状態でも収納に問題なし。
Soundcore Liberty 2 ProのBluetooth規格は Ver.5.0だが、iPhoneSEのVer.4.2、iPhone6, iPod nanoのVer.4.0、SONY WALKMAN NW-S765のVer.2.1にも問題なく接続。

それと、Soundcoreアプリで設定したイコライザ設定(HearID機能含む)は、Soundcore Liberty 2 Pro自体に転送されて制御されるようで、SoundcoreアプリがインストールできないiPod nanoやWALKMANでもそのサウンドを反映できるのが、いわゆる純粋オーディオメーカーではなく、デジタルデヴァイス側からのアプローチによる発想のような気がする。(素晴らしい!)
音量調整はアプリ設定でイヤホン側から行えるように変更できるが、ボタンの1秒長押しで1ステップずつしかUP/DOWNできないのは少し残念。

#Anker #Soundcore