木曜日, 9月 26, 2019

ATH-IM02


1週間ほど前に片側ケーブル断線寸前の状態で手に入れたAudio-Technica社のデュアル・バランスド・アーマチュア型インナーイヤーモニターヘッドホンATH-IM02。(なんと肩書の長い!)

最初に聴いてみて驚いたのはその定位感の良さと解像度の高さ。
ANÚNA の "The Blue Bird" を聴いた時、その定位感の良さからくる声の広がりと奥行き、そしてフォルテ部分でも声が混沌とせず個別に聴き取れ、ダイナミックレンジの大きさを感じられた。

Little FeatのWaiting for Columbus収録の "Time Loves A Hero" のイントロのドラムの音にはゾクッとさせられた。ドラムの生音そのもの! スネアのスナッピーの震えから シェルの響きまで本当にリアルだった。
"Day At The Dog Races" ではCrashに混じったChina(Swish)が聴き分けられるほど。
40年ぐらい前から聞いている曲だが、ここまで間近な感じで聴けた覚えはない。同じステージやスタジオにいる感じ。(以前使っていたATH-M9Xは「ミキシングルームにいる感じ」くらいには聴けていた)

Bachのオルガン曲聴いたら、パイプオルガンの圧縮された風音が聴こえ、教会全体が震える感じが伝わってくる。
"Fillmore East" も「狂気」も凄いことになってしまった!

iPodやiPhoneに入れたAACやMP3音源でさえこの音だから、33EMCでLPかけて907通して聴いたらもっとすごいことになりそう。

ということで、リケーブル方式なのでコードさえ交換すればまだ使えると思ったのだが、思いの外ケーブルが高価だった。
3,000円の純正品は既に入手不可になっていて、サードパーティー製では5,000円前後を中心に10,000円超えまで!

色々探して、最終的にコストパフォーマンスが良さそうな無酸素銅モデルを選んでみた。
上には「銀メッキ線+高純度銅線ミックス」「単結晶銅」モデルがあったが、とりあえずは断線する前に次のコードを用意して音を聴き込もうと思って、納期も早いしリーズナブルなベーシックグレードに決定。

そして先日無酸素銅ケーブルが届いたので早速取り替えてみた。
純正品に比べ しなやかで取り回しが格段に優れている。
音質はほとんど変わらず。
敢えて言えば 僅かに中低域が豊かになったようで、好みの方向に変化したかもしれない。
高域ロスが少ないという上級品でなくて、今回はこの選択で良かったようだ。
(どっちみち加齢による聴力低下で12kHz以上あまり聴こえないし。笑)


おかげで何十年ぶりかに、深夜までヘッドフォンリスニング。
(オーバーヘッドタイプより軽くて楽! 耳も痛くないし)