昨日のニュースで知った莫山先生の訃報。(http://bit.ly/c8bOh4)
20数年前(1987年の秋)にNHK趣味講座「書道に親しむ」(http://bit.ly/ck9syR) のテキスト撮影のために伊賀上野の御自宅に何度か父と一緒に通ったことを思い出します。
その仙人のように飄々とした風貌。思いがけず大きな手。(先生は身体も大きかった)
その後 NHK「婦人百科」のテキスト撮影で 上野の御自宅に一度お訪ねし、中国の作家との競作展(近鉄百貨店)の図録撮影のため大阪市内(上本町)のアトリエにも数日通いました。
(その時に先生から頂戴した「書画」の作品は我が家の家宝になっております。)
大阪のアトリエでの撮影中 先生がお預かりしておられた見合い話を僕に「どうや、いっぺんおうてみてくれへんか?」とおっしゃったり、個展にお伺いして御挨拶したら「おぅ、伊藤君 よう来てくれたな」といって下さったり・・・。
ここ数年、すっかり不義理で御無沙汰してしまっていたのが悔やまれます。(時々上野市までは園芸のロケで行ったりする機会もあったのに・・・)
どうぞ安らかにお休み下さい。
「花アルトキハ花ニ酔イ 風アルトキハ風ニ酔ウ」(莫山)
「寒山ハ空ノ青ミテ口ズサミ イロハニホヘトチリヌルヲ
ワカヨタレソツネナラム シラヌガ仏ト拾得ハ
風ニユラユラヒルノ夢 ウヰノオクヤマケフコエテ
夢ハ野原ヲ撫ゼワタリ アサキユメミシヱヒモセス」(莫山)