金曜日, 9月 28, 2012

IT'S ABOUT PRIDE / THE OUTLAWS


 THE OUTLAWSの18年ぶりのスタジオ録音 "It's About Pride" が9月25日に発売になった。

(実は既に6月半ばに OUTLAWSのオフィシャルページ上で先行販売していた音源を入手していた。)
おそらく販売が好調だったので 販売ルートを大手を通じて行なうように変更したのか、サイト上でも販売をやめ、9/25リリースとアナウンスしていた。
先行発売分に音飛びとかクリッピングノイズが混入していたとかの不具合があったのかと懸念したが、そうではなかったようだ。

2010年にファン向けに限定リリースされた "DEMOS" もmp3で聴く機会があったが、この時点でかなり完成していたような感じ。
収録曲は数曲入れ替わっているが、両方聴き比べると面白い。

デビュー当時のメンバーとしてHenry Paul(G&Vo)とMonte Yoho(Ds)の2人が戻っているが、この2人、中期以降のOUTLAWSでは抜けている。(Henryは1977年に、Monteは1979年に脱退)そして一時Henry Paul Band(1980)で一緒に演っていた。

中期以降のOUTLAWSはCountry Flavorが抜け、Blues Flavorのハードロック志向になってしまっていた。Blues Rockといえるほどストイックでもなく、世俗的な売れ筋狙って失敗したバンド、といった残念な感じになっていた。

その後リーダーであったHughie Thomasson が LYNYRD SKYNYRDに加入したりして、OUTLAWSとしての活動は休止(1996~  )していたが、2005年にHughieがOutlawsの活動再開のためSKYNYRD脱退。
しかしその2年後Hughieは突然の心臓発作で他界。
完成していたアルバム " Once An Outlaw" は2010年リリース予定と未亡人が発表していたが 何故かそのままリリースされずお蔵入り。
 (こちらのサイトに4曲埋め込まれています http://www.outlawsband.com/

そしてオリジナルメンバー2人を中心に再結成した "New" OUTLAWSが4年がかりで曲作りして完成させたのが今回の "It's About Pride" という事らしい。

Hughieが急逝した当時のOUTLAWSとはギターのChris Anderson1人を除いて全員入れ替わっている。全くの別バンドとなっている。
しかしサウンド的には初期のOUTLAWSに戻った感じ。

アルバムジャケットには
This album is dedicated to the memory of
Hughie Thomasson
Billy Jones
Frank O'Keefe

と故人となったオリジナルメンバーの名が記され 捧げられている。

決して最先端の音ではないが、’70年代の雰囲気をそのまま甦らせる愛すべき1枚。
(OUTLAWSの1stと Henry Paul Band "Grey Ghost" が好きな人には超お薦め)